【終活】墓石に込める想い

近年お墓のカタチが変わってきています。
縦型や横型もあれば「絆」「愛」などの文字が刻まれたモダンなお墓も増えてきています。
墓石の形は上に縦長の墓石が載る三段の「和型」が主流で、これまでこの形が圧倒的に多く、デザインも数百年変わりませんでした。
ところが戦後の高度経済成長期以降、2つの大きな変化の波にさらされ、多様化の時代に入ってきています。
今回は、そんなお墓がどう変わってきているか変化についてお話していきたいと思います。

●お墓の歴史

お墓の歴史は平安時代にさかのぼります。
仏教とともに石工の技術が伝わり、支配階級に供養塔や五輪塔を建てる習慣が生まれました。
一般の方がお墓を建てれるようになったのは檀家制度が確立した江戸中期です。
当初は個人、夫婦墓が主流でしたが、明治中期以降に家制度が確立したことで、家単位でお墓を建てることが定着しました。
それ以来お墓は先祖の霊を供養するとともに、その人が生きた証を残すという意味で特別なものとして扱われ今日にいたります。

●近年のお墓の傾向

近年のお墓は、先祖が眠る場所という意味合いだけではない傾向が見られます。

お墓は先祖が眠る場所だけではなく、遺族が故人を思い出す場所や故人が先祖や家族とは関係なく、そこに眠りたいと思う場所など、多様な意味を含むようになってきました。
そのことからお墓の意識が先祖代々眠る伝統的なものから、故人や遺族の考えを尊重し、その希望に合わせて建てられるという考えの変化が見られます。

変化の1つとしてあげられるのが洋風化の波です。
1965年(昭和40年)頃、横長の「洋墓」が登場し、右肩上がりで増えてきました。
一般社団法人全国優良石材店の会が、毎年行ってるアンケート調査によると、2015年(平成27年)に初めて洋型が和墓を逆転し、差を広げています。

逆転した要因に地震があげられます。
過去の大地震で多くの和墓が転倒したため、倒れにくい洋墓を選ぶ人が増えてきました。
さらに考えられるのが価格です。
シンプルな洋墓なら和墓の半額程度の価格になるほか、場所も取らず製作期間も短いということで、地方から都市部に労働者が流入した60年代以降は、都市部で墓地が不足したため、安くて省スペースで短期間に作れる洋墓のニーズが急速に高まってきたようです。

さらに変化としては、お墓のデザイン化の波があげられます。
故人が生きていた証をカタチに遺したいとの思いから、特注の「デザイン墓」が注目をあびています。

大阪府寝屋川市に住、玉田 恭子さん(80)は6年前に亡くなった音楽好きの夫のために、グランドピアノの形をしたお墓を建てました。
玉田さんの夫は、生前大学のオーケストラサークルで活躍していた頃、暇をみては家でピアノを弾いていたことから
「あの世で思う存分、弾いてね」という思いで建てたそうです。

ほかにも、故郷の風景を表すお墓も目立ってきています。
茨城県ひたちなか市の真賀謙三さん(68)は亡くなった父親の故郷、北海道土砂川町の炭鉱を再現したお墓を建てました。
亡くなった父親が生前、炭鉱で働き自身もその土地で育った思い出の地だったため、「ここに来れば、故郷を思い出すことができる」と思い、デザインしてもらったそうです。

有名人のお墓も個性豊かなものが多く、ロックバンド「X JAPAN」のギタリストhide(ヒデ)さんのお墓は、墓石に「hide」の文字が彫られ、横にはギターのレリーフと代表作の歌詞が刻まれています。
hideさんのお墓には、ファンからのたくさんの花束が供えられており、お墓に訪れたファンからは「素晴らしい音楽をありがとうと伝えたくて来た」と話していました。

お墓は遺された家族や故人に想いを寄せる人のためにあり、その人を偲ばせる形状であればあるほど、感情移入しやすくなりますね。

●変化する供養のカタチ

デザイン墓や洋墓が増える一方、墓じまいを希望される方が増えているのも現実です。
家族のあり方が変わってきた中、ご先祖様を偲ぶカタチも変わりつつあります。

リガーズサービスの「なごリスト」は、お墓・お仏壇などにQRコードシールを設置し、事前に登録しておいたご先祖様の写真が見られる新しいカタチの供養です。
お墓の前で、故人を偲ぶためにご利用することもできますし、墓じまい後、故人を思い出すきっかけとしてもご利用いだけます。
どんなに供養のカタチが変化しても、故人を想う気持ちには変わりはありません。

しかし、忘れてはならないことはご先祖様を敬う気持ちです。
今があるのはご先祖様のおかげです。
感謝の気持ちを忘れず大切にしていきたいですね。

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エンディングノートや遺言をつくることだけが終活ではありません。
終活とは成熟した大人がこれからの人生をどのように楽しみ、次の世代に何を託すのかを決める作業です。
何かを決めるということは大変な作業ですが、
それだけにその決断は大切なヒトへのやさしさや愛情になるのではないでしょうか。
リガーズサービスのコラムが、あなたの充実した終活のお役に立てれば幸いです。

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【終活】今時の弔い

弔いの形が変わりつつあります。

葬式をして家の墓に入る普通の葬送が減少し、何も弔いをしないいわゆる「無葬」が増えているのです。

貧困や孤立だけではなく、核家族化や親戚関係のつながりが希薄になっていることが要因と考えられ、引き取る人がいないままの遺骨がさまようことも珍しいことではなくなっているのです。

そうなる前に自分が亡くなったあとの居場所を求め、永代供養に縁を求める動きも広まっています。

弔いのない「無葬」の時代が近づくいま、死後の自分の居場所を心配し不安を抱える人もいるのではないでしょうか。
今回はそんな弔いの現状と、対策に奔走する寺院の新しいサービスなどを紹介していきたいと思います。

■急増する、行き場のない遺骨

日本で初めて無縁の遺骨をゆうパックなどの宅配で受け付けて供養する「送骨」サービスを始めた寺が、富山県高岡市にあります。

釣り鐘や仏具などの銅器づくりが盛んなこの街は仏教になじみが深く、日本三大大仏にも数えられる高岡大仏が街のシンボルです。

約700の檀家をもつ古刹の大法寺が、敷地内に永代供養する合葬墓を建てたのは2006年。
墓の継承者がいない檀家から相談を受けたことがきっかけでしたが、無縁仏も引き受けたため全国から問い合わせが殺到しました。

「離婚して疎遠だった父親が孤独死していたが、母親が受け取りを拒否したため遺骨が手元にある。できれば手放したい。」

「叔父が孤独死したが、実子が引き取りを拒否したので甥である自分に警察から連絡がきた。送骨を検討している。」

「アパートの押入れから骨壷が見つかった。しかし仲が悪かった父親の遺骨だからと実子が放置したため、アパートの大家が預かっている。早急に手放したい」

このような行き場のない遺骨から見えてくるのは、家族の絆の弱まりです。

さまよう骨の供養を続ける栗原啓允住職は、「本当はこんなシステムに頼らずに血縁者が弔うべきだ」と言います。

その上で「まず臨終のことを習うて、後に他事を習うべし」という日蓮上人の言葉を引きながら、「死を考えることは、結局生を支えることになる。家族がいるのに孤立する例が増えている。そんな人も弔えるように我々は選択肢を提示している」と話します。

 

栗原さんは11年に行政書士らと無縁仏の供養、納骨をする送骨システム(5万円)の対応をするNPO法人「道しるべの会」を立ち上げました。

身寄りのない高齢者、生活保護受給者、施設入居者、他諸々の事情がある人が困ったときにサポートする活動をしており、単身高齢者の入院の身元引受人や財産管理など、生前の生活から死後の支援まで手がけています。

これまでに届いた遺骨は10の自治体を含め300を超えました。
その需要の高さから、大法寺の手法を模倣し送骨を受け付ける寺院は全国各地に増え続けています。

■簡素な葬送は「故人の思いやり」かもしれないが…

式典を行わない簡略化した葬儀「直葬」。

直葬は遺体安置後、通夜や告別式などを行わずに直接火葬場へ出棺する非常にシンプルな
葬儀のため、通常の葬儀より費用を大幅に抑えることができる葬儀です。

そのため経済的な事情を理由に執り行う葬儀というイメージが強いのですが、近年ではその認識が少し変わりつつあるようです。

冠婚葬祭総合研究所によると、自分の葬儀は直葬で良いとする団塊の世代は半数を超えています。

親の葬式を経験し、子どもには負担をかけまいとする人が多くなっている、つまり葬儀やお墓は子が親を思うのではなく、親が子の負担をなくす形に変わってきているのです。

簡素化する葬送に関して、別の考え方もあります。

多死社会で変わる仏教と葬送について語る講演会に登壇した解剖学者の養老孟司さんは、
葬送が簡素化している根本的は背景についてこう解説しました。

人間一人ひとりに対する思いが軽くなったのだと思う。人の価値が減り、死が重くない社会になった。」

また、京都市内にある実家の寺の副住職で「無葬社会」の著書もある編集者の鵜飼秀徳さんは「地縁・血縁が希薄になり寺の檀家制度が田舎でも崩壊しつつある。
死を丁寧にみとる時代は過去のものになるかもしれない」と警鐘を鳴らしています。

葬儀を行ってきた寺院も先行きが厳しく、2040年までに現在の寺院の4割が過疎化や後継者不足で消滅するとの予測もあります。

世界の葬送文化の研究をしている聖徳大学の長江曜子教授は「死への不安を和らげて生きるためにも、安易な葬送の簡素化は避けるべき。
家族が担えない場合は持続可能なリサイクル型の公的墓地など、死後のセーフティネットを築く時期にきている」と話しています。

■個人の思いを大事にした永代供養

新潟市角田浜、ここに1989年に全国に先駆け宗派を問わず継承者を必要としない永代供養墓を作ったお寺があります。

散骨や樹木葬など墓石を持たない永代供養が広がる中、家ではなく個人の思いを大事にした新しい弔いの形として、「理想の墓」と呼ばれる妙光寺というお寺があります。

「安穏廟(あんのんびょう)」と呼ばれる古墳型の美しい墓が日本海を望む境内に並んでいます。
従来のお墓とは違うコンセプトのこの納骨堂は、創設以来全国から申し込みが殺到し、現在は1000区画以上が完売。区画が足りていない状況です。

安穏廟は個人で入る会員制の墓で、1区画85万円の納骨堂には10体まで友人でも埋蔵できます。
年会費(3500円)が途絶えたあとも13年間は個別埋葬を継続し、その後は古墳の中心に移動して合同供養を継続します。

横浜市に住む92歳の双子の妹が会員になり、認知症で独身の姉が亡くなった際には、妙光寺まで遺体を運び納骨したこともあるそうです。

最近は過疎が進む佐渡島から妙光寺に改葬する例も増えています。

先祖代々の家のお墓に入ったとしても、その墓が子孫に管理してもらえるとは限らない、疎遠だった親族と同じ墓に入るより、一緒に過ごした仲間と入りたいといった人からのニーズもあります。

小川住職が目指したのは寺を中心とした個人との信頼関係です。
「人間関係が希薄になっても命の継承は大事。寺は教育の場であり地域の悩みを解決する場であるべき」と話します。

■安心して旅立つために

少し前は引き取り手のいない遺体や遺骨は身元不明な人がほとんどでしたが、最近はたいてい身元が分かっています。
しかし、血縁者に引き取りを依頼すると断られるケースが増えているのが現実です。

生涯未婚率の増加や高齢化などを考えると、「亡くなったときに残される家族がいないのは
当たり前」の社会は、少しずつ近づいてきています。

引き取り手のない遺体や遺骨は、日本全国で7000柱にものぼり、今後もさまよう遺骨は増えていくでしょう。

自分が亡くなったあとに自分の遺骨の行き場があるのか、拾ってくれる人がいるのかどうか。

このように死を考えることは、人間関係を見直したり周りの人との絆を強めたりなど、今をしっかり生きることに繋がるのではないでしょうか。

そして安心して旅立つために、死後の居場所を自分で準備することが必要になってくるかもしれません。

弔いが社会化していた昔に比べると少し寂しい現状ですが、末長く供養してもらえるように
時代に合わせた弔い方を自分で選択する時代がきているのです。

リガーズサービスの「なごリスト」はQRコードを読み取るとご先祖様の顔が見える新しい供養のカタチです。
家族が希薄になってきた現代だからこそ、ご先祖様を敬い偲ぶ気持ちを家族で話合いませんか?
「なごリスト」はそんなきっかけ作りにもなるサービスです。

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【終活】デジタルシニア

近年インターネットやスマートフォン(スマホ)を駆使する65歳以上のシニア層が増えてきています。
そんな中、利用率が10年で3倍に膨らんできているのがネット販売。
メールやホームページ閲覧から用途が拡大し、SNSの普及も順調になってきています。
今回はそんな「デジタルシニア」についてお話します。

●デジタルシニアの現状

「デジタルシニア」とは、パソコンやスマホなどのデジタルツールを使いこなして、インターネットを抵抗なく活用する能力を持つ60歳以上の方のことを言います。

総務省が5年に1度実施している社会生活基本調査(2016年版)では1日12時間以上パソコン・スマホを使う70歳以上の人は日本におよそ8000人。
他にも家計消費状況調査によると65歳以上でネット通販を利用している世帯の割合は14.3%と2016年の2.9倍になっおり、少しずつシニアがネットやスマホを利用してきていることがわかります。
医薬品・健康食品の購入を見てみると、65歳未満の世帯と比べて1.68倍にのぼり、体が不自由だったり交通手段が限られたりといったハンディを持っているシニアに対し、ネットで補っている様子がうかがえます。

しかし総務省の情報通信白書によると日本の60歳以上のスマホの利用率は19%。
それに対し米国では42%と利用率は高く、タブレット端末に関しては日本が9%、米国では32%に達し、大きく出遅れているのがわかります。
米国では65歳以上のスマホユーザーの91%は1日1回ネットにつながる他、5分の1の方々は電子書籍機器を持ち運ぶなどネットに対する関心が高いことがわかります。

日本のシニアのデジタル化が鈍い理由の1つに、ネットやスマホが難しいという先入観が考えられます。
東京大学大学院の橋元良明教授のシニアへの聞き取り調査によるとスマホなどの使い方を教えてくれる人が周りにいないとの声が相次ぎ、さらには店頭で使い方を聞いても他の商品を購入させられるといった苦い経験からデジタルを遠ざける大きな要因となっていると考えられています。

調査会社のMMD研究所の2017年調査によると、70歳代でシニア向けスマホを使う割合は通常スマホの1割未満。
高齢者向けに機能を簡単にして文字を大きくしたスマホでは利用方法がわからず、同居中や近くにいる娘や息子と同じiphonなどの方が利用方法を教えてもらえることから、慣れるのが早いという声も少なくありません。

使い方が分かればシニアも十分使いこなすことができ、ネットに対する抵抗も減少し関心も高くなります。

●注目されるデジタル機器

昨年来、日本ではAIスピーカーが続々と市場に登場しています。

「AIスピーカー」は音声認識技術の進化でスマホやパソコンよりも簡単に入力でき、ネットにつながるため高齢化社会との親和性が高くなります。
さらに「AIスピーカー」を入り口に、検索や広告・音楽再生・健康データの分析といったサービス提供の裾野も広がります。
その機能を利用した見守りサービスなどもすでにいくつか実現化しており、AIが学習機能の向上で普通の人間同士のように自然な会話ができるようになれば、シニアの買い物や情報接触など普段の生活行動も変えていく可能性は十分あります。

音声検索機能の利用率は若年層の方が低く、シニア層になればなるほど利用率は高いです。
シニア層は、老眼や指先の動きの鈍化などで、モバイル端末の入力操作が難しいという声も少なくなく、音声による操作は加齢による不自由さへの補完ができ「AIスピーカー」の需要は期待されます。

●終活をデジタルで

これからの社会情勢を踏まえてもデジタル化は避けては通れない時代となってきました。

リガーズサービスは時代にそった終活サービスです。
パソコンやスマホを利用して作るエンディングノートやラストメッセージ・自分史動画・遺影制作など、終活に役立つコンテンツを多数用意しています。
パソコンやスマホに慣れてない方でも操作が簡単なので、デジタルに抵抗がある方でも安心して利用していただけます。
また、どうしても使い方がわからない場合は少し勇気を出して、息子さんや娘さんに手伝ってもらってはいかがでしょう。
それにより、人生観やこれから先の話など、お互い胸に秘めていた想いを語り合えるいいきっかけになると思います。
リガーズサービスからデジタルシニアを目指してみませんか。

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シニア世代「駅近」マンションへ

長年住み続けたマイホームを手放して、便利な駅近マンションに住み替えるシニア層が増えています。

子どもが独立し仕事が一区切りついてみると、夫婦二人が暮らすには不必要に広かったり、利便性や庭や家のメンテナンスを考えると、駅近マンションの方が便利で簡単だからです。

子育てや仕事を終えた後、豊かなセカンドライフを送るため積極的に住み替えを検討・実行するシニア層。

今回は、郊外から中心部へ向かうシニアの動きを探ってみたいと思います。

■ライフスタイルの変化と住まいのミスマッチ

現役時代に購入する家は、育児や教育に配慮した立地だったり、子どもがのびのびと過ごせる広い空間や間取りに重点が置かれます。
それに自分やパートナーの通勤のしやすさもあるでしょう。

しかし家族構成やライフスタイルは、年齢を重ねるごとに変化していきます。
子どもが独立し仕事も一区切りついたとき、今の家はこれからの生活にふさわしいものでしょうか?

広い家は部屋数が多かったり面積が広い分、掃除などの負担も多くなるうえ、二階建てであれば、年齢を重ねると階段の昇り降りも大変になってくるでしょう。
戸建であれば、メンテナンスやセキュリティの不安も拭えません。
また通勤通学の利便性を考えた郊外の立地は、シニアにとっては買い物や移動に不便な場所であることがよくあります。

このように年齢を重ねてからの生活と、現役時代に購入した今の住まいのミスマッチに悩むシニアはとても多いのです。

■増える住み替えシニア

6年前に神奈川県三浦市の一戸建てから東京都心の賃貸マンションに移ったAさん。
「宅配の取り次ぎやゴミ出しが楽だし、管理人が常駐するので安心」と話します。

現役時代、都心の出版社へ片道2時間かけて通いましたが、今は品川駅から徒歩5分の便利な場所に住んでいます。

自然環境の良さや始発駅にあることに惹かれ29年前に自宅を建てたAさんですが、定年後も東京へ出かける機会が多く、移動が辛くなったそうです。
今はすぐ都心に出られ、近くに商業施設や医療機関もあり便利だと満足そうに話します。

また、千葉市のBさんは郊外から最寄駅の近くに移り住みました。

JR総武線・稲毛駅からバスで12分の一戸建てに住んでいましたが、年齢とともに庭の手入れが大変になり、そのうえ古い家なので冬は寒く地震による倒壊も心配でした。

駅から徒歩2分の中古マンションを購入したのは、会社を辞めた67歳のとき。
郊外の稲毛にこだわったのは友人と離れたくない妻の希望を尊重したからですが、駅前だと外出しやすく、今も東京に出かけることが多いと満足そうに話します。

さらに駅前のサービス付き高齢者向け住宅も人気です。
「スマイラ聖蹟桜ヶ丘」は、京王電鉄が17年2月に都内の聖蹟桜ヶ丘駅前に開いたサービス付き高齢者向け住宅で、徒歩5分圏内にスーパーや銀行、病院、市役所支所など、生活に必要な施設が揃っています。

開設前から内覧者が相次ぎ、開設から1ヶ月ほどで53戸のうち8割が埋まる人気ぶりです。
周辺の丘陵地には住宅街が広がり、京王電鉄ではそうした坂の街からの移住を見込んでいます。
実際に地元の多摩市内からの転居が約3割を占め、沿線を含めると8割に達しています。

■住み替えで得られるメリット

長年住み続けたマイホームを手放すというのは、なかなか大きな決断です。

しかし住み替えたシニアの大半が住み替えをして満足しています。
では、住み替えることでどんなメリットがあるのでしょうか?

まず、今の自分にあった間取りや設備で暮らせることは大きなポイントになります。
一戸建てのように家中の戸締りを確認しなくて良かったり、住宅内の階段の昇り降りが少ないことも魅力です。

さらに、庭の手入れが不要なうえ、オートロックなどのセキュリティが充実していることも見逃せません。

また、子どもや孫と同じマンション内で別々に住む「二世帯近居」ができるのもマンションならでは。

同居と違い、適度な距離感を保ったままお互いの暮らしをサポートしあえる近居は、コミュニケーションを密にしながら万一のときには身内の助けが得られるというメリットがあります。

そして、利便性の良い土地を自由に選べるのもポイントです。

郊外の家は、スーパーや病院など生活インフラ施設へのアクセスに大きな負担がかかります。
家の設備はリフォームなどで対応できますが、立地だけはどうにもなりません。

内閣府が2015年にまとめた「国土形成計画の推進に関する世論調査」によると、居住地域を選ぶ際に重視する条件は、1位の「治安が良い」に続き「医療・介護の環境が整っている」「買い物が便利」が上位に入りました。

年代別にみると、特に60代は約7割が医療・介護をあげており、健康面への関心の高さがうかがえます。

また、移動がしやすいことや周辺施設が充実していることで、外に出る機会も自然に増えていきます。

「新しい趣味を楽しめる」「新しい友達ができた」など、住み替えがきっかけでアクティブに活動するシニアが増加しているのです。

近年、外に出る機会や人とのコミュニケーションが減ることで、自宅に引き篭もりがちになり孤立してしまう高齢者が増えています。
住み替えはそんな高齢者を減らす打開策にもつながるのかもしれません。

■長いセカンドライフを見据えて…

以前は子どもが生まれたタイミングで一戸建てを購入しマイホームを持つことは、「夢のマイホーム」という言葉があるように、一種のステータスであり憧れでもありました。

しかし年齢を重ねるごとに、家族構成やライフスタイルは変化していき、住まいの役割も変わっていきます。

人生100年時代と言われるいま、長いセカンドライフに重点をおく住居に住み替えることは、自然な流れであるといえるでしょう。

また近年、高齢者ドライバーの交通事故を耳にする機会が増えています。
公共の交通機関が気軽に利用できる環境であることはもちろん、徒歩圏内に生活インフラ施設が整っていれば、そのような事故も減少していくのではないでしょうか。

要介護率が高まる75歳以上の後期高齢者は、今後急増していきます。

どんな家なら快適に老後を過ごしていけるのか。
元気なうちから後半人生にふさわしい住まい探しや住み替えをする動きは、今後も加速していくでしょう。

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増える一人暮らし

国立社会保障・人口問題研究所が発表した「日本の世帯数の将来推計」によると、22年後の2040年には全世帯数の39.3%が一人暮らしになるとしています。

晩婚化に加え、未婚や離婚の増加、高齢化による配偶者との死別などが要因と分析されており、この傾向は今後も続く見通しです。

若者の一人暮らしなら大きな問題になりませんが、いま増加しているのは中年層や高齢者の一人暮らし。

かつては同居家族がいることが当たり前で、お互いに生活していく上での様々なリスクに対応してきた日本人の暮らしは、ここにきて大きく変わりつつあります。

そこで今回は高齢者の一人暮らしの増加とそのリスク、対策について考えていきたいと思います。

●一人暮らしが2040年には4割に…

2040年は1970年代前半に生まれた「団塊ジュニア世代」が高齢者になる時期にあたります。

推計によるとその頃の世帯総数は5076万世帯で、そのうち一人暮らしは1994万世帯にのぼり、実に全体の39.3%を占める割合になります。

驚きなのは、この中の約半数近い896万世帯が高齢者の独居であることです。
65歳以上での一人暮らしの割合は、男性で5人に1人の20.8%、女性で4人に1人の24.5%まで達しているのです。

ではなぜ高齢者の一人暮らしが増加していくのでしょうか?
その要因の一つに、生涯未婚率の上昇が考えられます。

50歳時点で一度も結婚したことのない人の割合を「生涯未婚率」と呼びますが、2035年の生涯未婚率は男性で28.9%、女性では19.1%になると推計されています。

未婚者は配偶者がいないという点で、どうしても単身世帯になりやすい傾向にあるのです。

一方、高齢者で一人暮らしが増加する大きな要因は、配偶者との死別や子どもと同居する人の割合が減ったことが影響していると考えられます。

例えば妻と死別した70代男性のうち、子どもと同居する人の割合は1995年の57.3%から、2010年には40.4%まで低下しており、わずか15年で17%も減った同居率は、今後も減少する傾向にあると考えられています。

●一人暮らしのリスク

一人暮らしには、いざという時に支えてくれる家族がいません。
失業や貧困、社会的な孤立など、一人であるがゆえ単身世帯にはさまざまなリスクが伴います。

特に貧困に陥る人の比率が高く、医療や介護の負担が重くなる中、
貯蓄もなくギリギリの生活を余儀なくされる「老後破産」に追い込まれる人も少なくありません。

一人暮らしの高齢者の収入構成を見てみると、公的年金が約7割を占めており、その割合は大きいです。
そこで年金との関係から高齢者の単身世帯が貧困に陥りやすい要因を見てみましょう。

「平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均支給額は月額で55,464円。
40年間保険料を支払っていても、月額64,941円が制度上の満額です。

これでは国民年金(基礎年金)のみに頼った生活はかなり厳しいでしょう。

また単身世帯は持ち家率が低く、その家賃負担が重くのしかかることも懸念されます。
この背景には、二人以上世帯では結婚や出産などに合わせ住居の購入を検討する機会がありますが、単身世帯では未婚者を中心にこのような機会が少ないことがあげられます。

さらに、社会とのつながりが希薄になり孤立するリスクもあります。

数日間ほとんど会話をすることのない一人暮らしの高齢者は、今や男性で3割に達するという調査もあります。

内閣府により発表された「高齢者の経済生活に関する意識調査」によると、一人暮らしをしている高齢者の会話の頻度は、電話や電子メールを含んだとしても2~3日に1回が最も多く、日常生活での他者とのコミュニケーションがほとんど取れていない実情が浮き彫りになっています。

また社会から孤立することで、困った時に頼れる人が少ないのも一人暮らしの高齢者には多い傾向があります。

急に体調を崩したり怪我をしてしまっても、助けを求めることができない状況に立たされているのです。

●孤立死のリスク

社会との関係が疎遠な人ほど孤立死の危険性も高まります。

一人暮らしの高齢者の6割以上は、日常生活の中で近所付き合いがほとんどありません。
特に男性は女性に比べ、日常的な近所付き合いなどのコミュニケーションが苦手な人が多く、地域コミュニティへの参加を拒否するケースも少なくありません。

そのため定年退職などで社会との接点が減ってしまうと孤立しやすい状況に陥ります。

また高齢の男性の場合、料理や掃除などの家事を苦手とする人が多いため、一人暮らしでは栄養状態や衛生環境で生活の質が低下しがちです。

その結果、病気や衰弱など危険な状況に陥る確率も高く、最悪の場合周囲に気づかれないまま手遅れになってしまうケースもあるのです。

孤立死について確固たる定義はありませんが、内閣府の高齢社会白書には「誰にも看取られず息を引き取り、その後、相当期間放置されるような悲惨な孤立死」と表記されています。

目を背けたくなるような痛ましい表現ですが、一人暮らしをしていくうえではどうしても背負わなければならないリスクです。

このリスクを少しでも軽減するために、多少面倒だと感じても社会とのつながりを持ち続けることは、とても大切なことなのです。</span>

●孤立を防ぐしくみ作りを

日本の約4割の世帯が一人で暮らす時代が20年余後にやってきます。

特に高齢化や未婚化の影響で一人暮らしの高齢者増加が著しく、家族の助けを得にくい分、医療や介護、年金など社会保障費の膨張は避けられません。

公的サービスだけで生活全般をサポートするのは、年々厳しくなる国の財政状況からは
難しく、地域社会が中心になってそのような高齢者を支えるしくみ作りを進めていくのが急務となっています。

中にはすでに、郵便配達員、宅急便の配達員などによる声かけや、自治体によっては定期的に職員が自宅を訪問し、安否確認をするサービスなどを導入する地域もでてきています。

同時に高齢者の自立も不可欠です。
持病や要介護度を悪化させないような取り組みを進めたり、働けるうちは社会に参加し働くことで、人とのつながりを保ち続けるのも良いでしょう。

また、現役世代に過度な負担がかからないような改革も必要です。
その一つとして、生涯未婚率の増加を食い止める対策があげられます。

結婚を希望しながら、非正規雇用による低収入や長時間労働がネックとなり踏み出せない若者は多いです。
官民挙げて一刻も早く働き方改革に本腰を入れることが求められています。

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何かを決めるということは大変な作業ですが、
それだけにその決断は大切なヒトへのやさしさや愛情になるのではないでしょうか。
リガーズサービスのコラムが、あなたの充実した終活のお役に立てれば幸いです。

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【終活】いつまでも元気に楽しむために

年齢を重ねると、つい身体を動かすことがおっくうに感じたり、機会自体も減ってしまいます。
そんな方に有効なのが「レクリエーション」です。
「レクリエーション」には、体を動かすこと以外にも、指先を使うもの、頭を使うものなど様々な種類があります。
今回は要介護者の心身の状態や好みに合うレクレーションを考案し、日々の楽しみや身体機能を改善する機会をつくることを仕事としている「レクリエーション介護士」についてお話します。

●レクリエーション介護士とは

レクリエーション介護士は日本アクティブコミュニティ協会が2014年に創設した民間資格です。
介護の基礎知識や高齢者の心身の変化を学び、喜ばれるレクリエーションを企画・実行し、生きがいや楽しみをつくるお手伝いをする役割が期待されています。
資格は1級と2級があり、2017年末で2級の取得者は全国で2万人近くなり、資格を取得する人が全国的に増えています。
では、具体的にどんな内容かご紹介します。
レクリエーションの内容は主に2つに分けられます。

<集団レクリエーション>

集団レクリエーションとは体操や運動、季節ごとのイベント行事などです。
集団で行うことで連帯感や協調性の強化、高齢者同士のコミニュケーションのきっかけとなり、認知症の予防に繋がります。
クリスマスやお正月などのイベント行事も四季の変化を感じられるので、高齢者に良い刺激になります。

<個別レクリエーション>

個別レクリエーションとは、囲碁や将棋等のゲーム、絵画やクラフト等のものづくりなどです。
一人で集中して行う事で集中力の向上や指先を使ったり、ゲームの戦略を考える事で脳の活性化に繋がります。
個別でそれぞれに対応できるので、ひとり一人の需要に応じたレクリエーションを行える事が強みです。

【レクリエーションの効果】

●他者とのコミュニケーションを促進する
高齢になると、体の機能や体力が衰えるので、外出することをおっくうに感じる人がいます。特に一人暮らしをしている高齢者は、意識して外に出ようとしないと、人と触れ合う機会があまりありません。
その状態が続いて、引きこもりや老人性うつになってしまう人もいます。
レクリエーションに出かければ、仲間がいます。仲間と同じ時間を過ごすことが楽しみになれば老人性うつにもかかりにくくなりますし、引きこもりの回避にもつながります。

●脳を活性化する
手先や体、言葉を使うレクリエーションを行えば、脳の活性化につながります。レクリエーションの動きや内容が、普段は使わない脳の部位を刺激すると考えられるからです。その結果、認知症の予防や症状の進行を遅らせる効果が期待されます。

●身体機能を向上させる
適度に体を動かすことで、高齢者の身体機能の向上を図る目的もあります。
年齢とともに筋力や体力が衰え、運動量が減ってしまうのは、仕方のないことです。だからこそ意識して体を動かすようにしないとさらに機能が退化し、要介護度が進んでしまいます。
レクリエーションを楽しみながら無理なく体を動かせば、身体機能を向上させ、健康を維持することにもなるでしょう。

●生活の質(QOL)を高める
コミュニケーション、脳の活性化、身体機能の向上は、トータルで生活の質を高めます。
仲間と過ごす時間を心待ちにする気持ちが日々を過ごす張り合いになり、誰かと話をすることはストレス解消につながります。感情が安定し、介護者の負担も軽減するでしょう。

●工夫を凝らしたレクリエーション

東京都北区のデイサービス「モーニングディあさがお」もレクリエーションを取り入れています。
8人の職員のうち2人がレクリエーション介護士の資格を取得しており、通所者ひとり一人の現状を考えながら「かけ算カルタ」や「都道府県ビンゴ」などのレクリエーションを行っています。
楽しみながら腕や喉の機能を使い、脳トレ効果も期待できるレクリエーションは、時に施設で打ち解けるきっかけにもなります。
あさがおに昨年4月から通所するようになったTさん(81)もその一人です。
Tさんはなかなか施設に馴染めずにいましたが「ペットボトルのフタが開けづらい」といった通所者の悩みを解決しようと指の機能訓練グッズをつくることになったレクリエーションでのことです。
70代まで町工場でロケット部品を作っていたTさんは、持ち前の手先の器用さを生かし、皆に訓練グッズの作り方を教える機会が生まれ、それを機に周囲に溶け込めるようになったといいます。

レクリエーションには、この他にも寝たきりの方など主体的に参加できない人も参加できるものもあります。
音楽を使用したレクリエーションはとても有効的で、身体能力が低下している方でも歌を歌うことができます。
また認知症で理解力が低下している人も、音楽がかかると歌詞がでてきたり鼻歌で歌える方も多く、意思の疎通ができない方でも聴いて楽しむことができます。

このようにレクリエーションは、様々な形で日々の楽しみや身体機能改善に役立っています。

●まずは楽しく

レクリエーションは身体機能の改善の機会となることから、リハビリの一種とも捉えることができます。
一般的に想像されるリハビリは、身体機能を回復させる筋トレなどを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、リハビリの定義は「社会復帰すること」であり、筋トレに限りません。
専門家による身体機能や脳機能に対するリハビリには及びませんが、レクリエーションを行うことで生きる喜びが見つかる=リハビリに対する活動意欲もさらに増してきます。

レクリエーションは“楽しい”ということが大前提。
「自分のやりたいことをする」というのは楽しいに繋がります。
さらに「主体性」を大事にすることで、社会復帰も促すことができるでしょう。

介護施設で必要なレクリエーションは、お遊戯のようなものではなく、生きていく元気を再びつくり出す活動。
レクリエーション介護士はそうした目的に合わせて、今後どんどん活躍の場を増やしていくことでしょう。
皆さんも楽しくできることから、レクリエーションをはじめてみてください。

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リガーズサービスのコラムでは、医療や福利厚生、
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終活はまず資産のリストアップから

終末期や死後の手続き・行事についてなど、人生の終わり方について自分で考え準備する「終活」では、お葬式やお墓の準備だけでなく財産の引き継ぎも重要です。

自分の資産を把握し次世代につなぐ準備は誰にも代行できません。
まずは手持ちの金融資産や不動産をリストアップ、そして必要に応じて集約し、誰にどう残すかを考える…。

今回はそんな「お金の終活」について考えていきます。

■保有財産リストの重要性

保有財産のリストを作る人が増えています。

よく聞くのは親を看取ったときに十分な引き継ぎがなく、預金や株式、保険契約の洗い出しに苦労した経験です。

預貯金では、通帳を探したり心当たりの銀行への問い合わせ。
不動産は、固定資産税支払通知書や親族からの情報をもとに、登記所で登記簿を調べる必要がでてきます。

また相続放棄をしなければ、負の遺産としてあとで相続人が困ることになってしまう借金や連帯保証債務などは、契約書がなければ調査が非常に困難です。

手がかりが少ない中で実際にこれらの調査をするのは、大きなエネルギーとコストがかかるのは安易に予想できます。

そして実際にその問題に直面してしまったのは、札幌市に住む男性Aさん(64)。
「父は2013年に『自宅はおまえにやる』とだけ言い残して亡くなってしまい、他の財産はどこになにがあるか一切分からず、調べるのが大変だった」と振り返ります。

同じ苦労を子どもにさせたくないと、翌年から自分の財産リストを作り始めたAさん。
「預金や株式、保険のほか、世話になった税理士や司法書士の連絡先などいろいろ加えたら、ワード文書で20枚になった」と苦笑します。

 

横浜市在住のBさん(75)は妻と一緒にエクセルでリストを作りました。
Bさん夫婦は二人で旅行に出かけることが多く、万が一事故に遭ってしまったとき子どもが困らないようにと作ったそうです。

作業を終えてみると「どこにどんな財産があるのかクリアになった。
子どものためだけではなく、夫婦どちらかが先立っても残った方は困らない」とBさんは話します。

紙1枚の簡単な形式でも、問い合わせするすべがあるのとないのでは、その後の手間が大きく違ってきます。

■「資産の終活」ここがポイント

それでは、資産の終活について具体的なポイントを紹介していきます。

まず重要なことは、記入日を書いて定期的に更新することです。
合わせてその存在や保管場所を、家族や信頼できる人に知らせておきましょう。

※リガーズサービスのエンディングノートは2人のバディがエンディングノートの存在を把握しているので安心です。

冒頭のAさんは「家族が集まる正月に毎年更新して、子どもたちに渡して説明したい」と
話します。
Bさんも「プリントアウトして銀行の貸金庫に保管し、そのことを2人の子どもに伝えてある」と言います。

改めて保有する口座やカード類の数が多いと感じる人もいるでしょう。
なんのために口座やカードがあるのか確認し、公共料金や配当金の入金といった目的がなければ解約するのも手です。

不要なカードを減らせれば、年会費を節約できる場合もあります。

 

ぜひ、リガーズサービスのエンディングノートを活用してください。
残された人たちの不安や苦労を少しでも取り除くために、保有する不動産や金融資産の状態を書き込む項目があります。
ご利用を検討してみてください。

■金融資産はどう整理する?

終活をしていく中で一番気になるのが、自分の財産をどう整理すればいいか?
ということではないでしょうか。

負債も含めた資産に関連することをきちんと整理して残しておくことで、遺される人の負担を大きく軽減することに繋がります。
なかなか骨の折れる作業ですが、少しずつで良いので地道に進めていきましょう。

まず預貯金について、転勤の多かった人は各地で作った口座が休眠状態になっていないかを調べ、不要な口座なら閉じましょう。

ただしキャッシュカードには電子マネーが搭載されて残金があるかもしれないので、はさみを入れる前に確認する必要があります。

株式については、配当金を郵便局の窓口で受け取っている人は、期限切れを避けるため口座への自動入金方式に変えておくと良いでしょう。
単元未満株は相続の移管手続きが面倒なので、証券会社に買い取ってもらうのが無難です。

金融資産をひととおり整理できたら、どの財産を誰にどう渡すか考えなければいけません。

そこで近年の終活人気に乗って増えているのが「遺言代用信託」と呼ばれる金融商品です。
遺言代用信託は、信託銀行等に財産を信託して、生存中は本人のために管理・運用してもらい、亡くなったあとは指定された人に遺産を引き継ぐことができるというものです。

その最大の特徴は、相続人は信託口座から遺産分割協議とは関係なくお金を引き出せることでしょう。

通常は遺産分割協議の後でしか、銀行口座からお金を引き出すことができません。
そのため相続人がたくさんいる場合や、相続配分を巡って揉めている場合はなかなか引き出せず、お葬式代やその他の整理など、亡くなった直後のお金が必要なときに頭をかかえるケースも少なくありません。

しかし遺言代用信託では、遺留分(法定相続人なら必ず請求できる権利)を除くと、遺産分割協議の対象外となり、遺言書の代わりに使うことができます。
そのため指定された相続人は、死後すぐにお金を引き出すことができるのです。

また、元気なうちは預けたお金から決まった金額を年金方式で受け取るなど、その財産を自分のために使うことも可能で、その柔軟性から遺言代用信託の新規受託件数は右肩上がりで増えています。

■遺される家族のためにできること

自分が亡くなったあとに家族に負担がかかることのないよう、自分自身で葬儀の内容や財産の相続など、可能な限り準備を進めておく活動「終活」。

自分がいなくなったあとの準備なので、当初は良いイメージは持たれませんでしたが、最近は就活や婚活と同様に、人生を有意義なものにするための活動と認識されるようになってきました。

また、近年震災や豪雨などの災害が多発しています。

突然の家族の死で悲しみにくれる人々がメディアで取り上げられるたび、自分がいなくなってしまった後のことを意識し、「終活」は誰にとって必要なものであるのかを再認識させられる場面も多くなっています。

自分や家族が安心して「その時」を迎えられるよう、終活という活動を実践しておくことは決して後ろ向きなことではなく、むしろこれからの人生を明るく楽しく過ごしていくための、建設的な行動なのです。

そのための第一歩として、資産のリストアップをはじめてみるのをオススメします。
そして、その際には、書き残したあなたの意思を確実に伝えることができるリガーズサービスのエンディングノートをご利用ください。

終活のためだけではなく、現在の資産状況を再確認できる良い機会にもなるでしょう。

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【終活】気をつけよう誤嚥性肺炎

高齢者の死因第5位に上がっている「肺炎」
この「肺炎」は大きく3つのタイプに分かれます。
「肺炎」の原因となる病原微生物には、細菌(細菌性肺炎)、ウイルス(ウイルス性肺炎)、その2つの中間的な性質をもつ微生物(非定型肺炎)の3つです。
今回は、この3つとは異なる原因で起こる「誤嚥性肺炎」についてお話いたします。

●誤嚥性肺炎とは・・・・・

物を飲み込む働きを嚥下(えんか)機能、口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを誤嚥と言います。
「誤嚥性肺炎」は、嚥下機能障害のため唾液や食べ物、あるいは胃酸によって起きる化学性肺炎で、メンデルソン症候群とも呼ばれます。

入院や体を動かせない状態が続き体力が衰えると、食べ物や飲み物をうまく飲み込めない嚥下障害に陥りやすくなります。
筋力が低下してのどの内側で気管を閉じる弁の働きが悪くなり、食べ物などの一部が誤って気管に入る誤嚥を繰り返すと肺炎の危険が高まります。
これは脳梗塞の後遺症で起きる場合もあります。

口内細菌やのどや鼻にいる細菌が一緒に入ると炎症が起きるので、就寝中、口が開きっぱなしで粘っこくなった唾液を飲み込むこともリスクを高めます。

食べ物をかんだり飲み込んだりするのに使う筋肉は、脳の左右の神経系統によって働くので、脳梗塞で片方がダメージを受けても機能は戻る可能性が大にあると考えられています。

栄養を直接胃に送り込む胃瘻という方法がありますが、すぐに諦めないで嚥下機能を時々確認し、回復の可能性を見逃さないことが大切です。

■のどの筋トレ?!

食事中にむせやすくなる、のどが詰まるような違和感がある、咳払いが増えるといった傾向があれば、飲み込み力が衰え始めたサインの可能性があるので注意です。
今のうちから意欲的に喉頭を動す訓練を行っておけば、食事中の誤嚥はもちろん、唾液が喉の中にたまりにくくなって就寝中の誤嚥も起きにくくなります。

では意識的に喉頭を動かすにはどうしたらよいのでしょうか。
ここでは喉の筋力を鍛える「のどトレ」についてご紹介します。

「のどトレ」はまず食事中の喉の動きを意識することから始めていきます。
食べ物を飲み込む時に喉に手を当てると、喉仏が上下に動いたり、あごの下に力が入ったりするのがわかります。
※女性の喉仏は見つけにくいので、大体の位置で構いません。

飲み込む時の喉のイメージができたら、まずは水を飲むなど意識的に飲み込む動作を行います。
次第に水がなくても「ごっくん」と飲み込む動作ができるようにします。
その後喉仏を上下に大きく動かす練習で、可動域を広げていきましょう。

最終的には、飲み込んだあとに喉仏を上げたまま、あごの下に力を入れ続ける状態を維持できるようにします。

■お風呂で歌って楽しく予防!

「のどトレ」は少し難しいと思われる方は、
日頃の行動で誤嚥のリスクは下げられます。
専門家が一致して勧めるのが発声です。
呼吸のリズムと筋肉の動きが連動して動き、喉が鍛えられます。
国際医療福祉大学教授の渡邊 雄介 東京ボイスセンター長は、一人暮らしで声を出す機会が減る高齢者などに、風呂場で歌うように勧めています。
半身浴で30〜40分、決まった曲を何度も歌い、うまく歌えない部分を重点的に練習すると、喉の筋肉のよい訓練になります。
1日1回、毎日実施して3ヶ月続ければ効果がでてきます。

その他に、普段の姿勢にも気をつけることもお勧めです。
椅子に座る時に背もたれにもたれず体をまっすぐにすると、体幹が鍛えられ筋肉を保つことができます。
さらに飲食時にあごを引くと、気道が開きっぱなしになりにくくなり誤嚥防止になります。

 

いかがだったでしょうか?
「肺炎」はよく風邪をこじらせたと考えがちですが、実は今回ご紹介した「誤嚥性肺炎」の割合が多いことがわかっています。
若くても意識的に喉を動かし、飲み込み力が衰えないよう早めの予防を心がけましょう!

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【終活】知って対処・わかって予防!

歯の代表的な病気といえば「歯周病」ですね。
しかしこの「歯周病」。痛みを伴う虫歯と比べて自覚しづらく、重症になると歯が抜け落ちてしまう怖い病気です。
成人の大半がかかっているとみられる、この「歯周病」について今回はお話していきます。

■「歯周病」とは

「歯周病」は歯茎の炎症で、歯周組織の病気です。
具体的に言いますと、歯と歯茎の境目にたまった歯垢の中にある細菌が、歯茎にダメージを与え炎症を起こします。
この初期段階の炎症を「歯肉炎」と言い、そこから進行すると、歯茎と歯の境目にできる「歯周ポケット」が深くなり歯を支える骨が壊れる「歯周炎」となります。

歯周病には20〜30代から発症して短期間で急速に進行する「侵襲性歯周炎」と、10〜20年単位で進行する「慢性歯周炎」があります。
現在抜歯の原因は、歯周病が虫歯を上回っています。
歯茎が赤くなり、歯磨き時に出血があれば歯周病の初期症状です。
出血があった時点で歯科を受診しましょう。

■とっても危ない?「歯周病」

歯周病菌は唾液や呼吸を介して肺に入り込むほか、歯茎の中の毛細血管を介して身体に入り込みあらゆる所で悪さをします。
肺炎は日本人の死因第5位の病気(内97%は高齢者)ですが、歯周病菌が肺に入り込めば肺炎(誤嚥性肺炎)の原因になりかねます。
また、歯周病菌は心臓や血管内で血栓をつくりやすくし、心筋梗塞や脳梗塞の原因にもなります。

【日本人の死因】
第1位・・・・・・・・・・悪性新生物(がん)
第2位・・・・・・・・・・心疾患
第3位・・・・・・・・・・脳血管疾患
第4位・・・・・・・・・・老衰
第5位・・・・・・・・・・肺炎

さらに、歯周病は糖尿病の関わりにおいて、インシュリンの働きを妨げ血糖のコントロールを困難にしたり、妊婦においては歯周病菌が子宮内で陣痛を促進させる動きをし、早産(低体重出産)の原因にもなります。
つまり、歯周病は呼吸器系疾患・心臓ー血管系疾患・糖尿病・低体重出産などのさまざまな全身疾患の発症・進行などに関係しているのです。
また糖尿病や腎疾患などの基礎疾患があると、免疫力の低下により歯周病や呼吸器系疾患などの感染症にかかりやすくなったり、傷が治りにくいことにより、病気が重症化しやすくなります。
以上のように歯周病が原因で死に至るケースも稀ではありません。

■「歯周病」の予防と治療

歯周病は重度になると怖い病気ですが、予防をしっかりすることで防ぐことができます。
ここでは歯周病の予防と治療についてご紹介します。

【予防】
予防はとにかく丁寧な歯磨きにつきます!

①歯ブラシの使い方
力を入れすぎないように、歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握ります。
歯磨き粉に含まれる研磨剤で歯を傷つけないために、歯磨き粉はブラシ表面の3分の1以下。
長さは5mm程度の少なめで十分です。

②歯の磨き方
歯ブラシを歯の真横からあてて、歯茎との境目を意識して磨きます。
歯のエナメル質や根を痛めないように横に小刻みに動かしましょう。
歯を2本ずつ各20回磨くのが理想ですので、細かく動く電動ブラシも効果的です。
少なくとも就寝前は念入りにブラッシングしてください。

③アフターケア
歯磨き後は軽くゆすぎ、歯間ケアも忘れず行いましょう。
歯周病の多くは歯と歯の間の歯肉からはじまります。
若年層はフロス、歯の隙間が広くなる40代以上は歯間ブラシを使うことをオススメします。

【治療】
歯周病の治療は初期の歯肉炎の段階なら歯垢や歯石を取り除くことで治りますが、進行すると骨が溶けてそれだけでは元に戻りません。
以前は進行を止めるだけの治療でしたが、最近は失った歯周組織をより健康な状態に戻す治療になってきています。
この治療には、歯肉を切開して人工の膜を入れるGTR法、再生材料(エムドゲイン)や再生薬(トラフェルミン)を使った歯周組織再生治療があります。

しかしどんなに治療が高度になっても予防は欠かせません。
正しい歯磨きの方法を知り、日頃からの予防を心がけましょう。

■認知症の予防にもなる?

日常の習慣で病気につながるものというのは、たくさんありますね。
ちょっとした気の使い方で大きな病気を防ぐことができるのであれば、続けていきたいものです。
歯周病は上記でお話した以外にも、予防することで動脈硬化のリスクを低減するほか、アルツハイマー型認知症の予防にもつながると言われています。
日々の努力で守れる健康!
歯周病予防のためだけでなく、全身疾患予防のためにも日々歯磨きを丁寧に行いましょう。

 

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「社会保険」退職日が大きく影響

会社員は、厚生年金や健康保険、雇用保険などの社会保険に加入していますが、社会保険制度の中には「日付」が保険料や給付額に影響するものがあることを知っていますか?

特に会社員なら退職日に要注意です。
たった1日の違いで年金保険料が未納になったり、失業手当の給付額が変わったりする場合があるからです。

転職先ですぐ勤務を開始する場合、新しい会社で社会保険に加入できるので見落としがち
ですが、そこに思わぬ落とし穴がある可能性も…。

社会保険のしくみを知り、上手に使うためにはどんなことに注意すればいいのでしょうか?
今回は退職日と社会保険の注意点について詳しくみていきましょう。

■気づかぬうちに、1ヶ月分が未納に

月末に前の会社を退職し、新しい会社に次の月初日から勤務するという人は珍しくありません。
東京都内に住む会社員の女性Aさん(34)もその一人。

Aさんは昨年1月30日付で前の会社を退職しました。
月末日の1日前で退職したのは31日が日曜日だったためですが、その翌営業日の2月1日からすぐ新しい会社で勤務を始めました。

しかし、しばらくすると年金事務所から「1月分の国民年金保険料が未納になっている」という通知が届きました。

年金事務所に問い合わせたところ、厚生年金保険の加入期間は前の会社が前年12月までで、新会社は2月から。
Aさんは切れ目なく転職したつもりだったのに、なぜこのような「空白期間」ができてしまったのでしょうか?

実は健康保険や厚生年金の保険料は「資格喪失日の属する月の前月まで徴収される」と法律で定められているのです。

この「資格喪失日」とは「退職日の翌日」を指しています。
1月30日付けで退職したAさんは、1月31日に厚生年金の資格を喪失したため、給料からは12月分までの保険料しか引かれていませんでした。

もし退職日を31日付にしていれば、厚生年金保険の資格を切れ目なく継続できたことになります。

中には退職時の保険料を減らす「裏ワザ」としてこのカラクリを利用しようと考える人もいますが、あまりオススメはできません。

退職日を月末日の前にした方が、月末に退職するよりも社会保険料が1ヶ月分少なくて済むのは事実です。
健康保険証が使える日も1日しか変わりませんし、もらえる給与も数万円の天引きがされないこの方法はおトクなように見えます。

しかし、目先の支払いを避けるだけのこの方法は必ずトクになるとも限りません。

年金保険料の未納期間は1ヶ月分だけなので問題なく見えますが、直近1年間に保険料の未納がないことが受給の条件になっている「障害年金」を受けられないことがあるので注意が必要です。

また社会保険料が徴収される期間が長ければ、その分将来受け取れる年金も増えてきます。
1か月分であっても多いに越したことはないので、目先の利益にだけ目を向け、先の年金受給額を減らしてしまうのはもったいないといえるでしょう。

■失業保険は65歳前後の定年退職に注意

失業保険とは会社を退職した際に受け取れる保険のことです。

年齢によってその呼び名を、65歳未満の人は「基本手当」、65歳以上の人は「高年齢求職者給付金」と区分され、支給内容も異なります。

65歳未満で退職すれば自己都合の場合「基本手当」が最大150日分支給されますが、65歳以上だと「高年齢求職者給付金」として基本手当の最大50日分を一時金で受け取ることになります。

基本手当の日額は、退職直前6か月の毎月の賃金の合計を180で割った額の50~80%が目安です。

一見、65歳未満で退職した方が給付日数が多いのでおトクに見えますが、一言にそうとも言い切れません。

実は65歳に達する前の「基本手当」の受給によって、年金の支給が停止されてしまうからです。

それに対し、65歳に達する日以後の退職は「高年齢求職者給付金」という名で一時金が支給されることになりますが、これには年金の支給調整はなく、停止されることもありません。

また、65歳以上の人が新たに就職した場合も雇用保険に加入できるようになりました。
一定の条件を満たせば、65歳以上でも就職活動をするたびに「高年齢求職者給付金」が何度でも支給されます。

しかも3か月間の給付制限期間はありますが、実際には「年齢により体力的に仕事の継続が難しかった」など、やむを得ない理由に該当することが多く、65歳以上の人の場合この給付制限期間も大幅に短縮されるケースが目立ちます。

■高額療養費も日付が大切

医療保険にも日付が重要になる制度があります。

入院などの医療費が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた分が支給される「高額療養費制度」がそれです。

医療費を1ヶ月単位で計算するので、入院期間が2ヶ月にまたがると制度を使えないケースがあるのです。

例えば、5月1日から10日間入院して退院し、窓口で15万円支払ったとします。
標準報酬月額30万円の人だと、1ヶ月の自己負担限度額は約8万2000円。
申請すれば6万7000円強が戻って来る計算になります。

しかし、5月25日から6月3日まで10日間入院し、5月・6月分とも7万5000円(合計15万円)かかった場合は、暦月が違うために合算できず自己負担限度額を下回ります。

高額療養費制度の対象となる限度額15万円を上回っていないことになるので、全額自己負担のままとなってしまうのです。

■賢い退職の仕方を考えましょう

会社を退職する時は、余っている年休を取得してキリよく月末で退職するという人が多いと思います。

そこに社会保険のことまでは考慮されておらず、上記の例に上げたAさんのようになんらかの理由で月末1日前に退職し、年金資格や失業手当に影響を与えてしまうのは得策とは言えないでしょう。

もし退職を考えている人がいるならば、退職願を出す前にもう一度退職日の見直しをしてみるのはいかがでしょうか?

その後の大きな「差」を生む小さな1日。
退職日については、損得も含め慎重に考えた方が良いでしょう。

…と、ここまで月末日退職の有益性を紹介してきましたが、実は「月末日前」の退職で得をする人がいます。

それは結婚退職する人です。
次の月から旦那さんの扶養家族として社会保険に加入できるので、月末日退職してその月の社会保険料を自分で払うのはもったいないのです。

旦那さんの会社で扶養家族の手続きをするだけなので、自分でなにかする必要もありません。

シニア世代には関係ないとの声が聞こえてきそうですが、このコラムでも以前紹介したように、昨今、中高年からの婚活熱は高まっており、必ずしも関係のない話ではなくなっているのです。

人生のライフイベントの一つである退職。
自分の現況に合ったタイミングで賢く実行し、気持ち良く人生の第二ステージに踏み出していきましょう。

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