【終活】奥歯をケアして生活の質を良好に

40~50代になると気になってくるのが、お口のトラブル。

食べ物を噛み砕いたり、すり潰したり、または睡眠時の歯ぎしりやくいしばりなど、
長年負担をかけてきた奥歯の「勤続疲労」が目立ってくるようになります。

このダメージは噛み合わせにも関わり、放置すると頭痛や肩こりの要因になるなど、
口の中だけのトラブルでは留まらなくなってきます。

意外かもしれませんが歯の適切なケアをして勤続疲労を軽減させることは、
生活の質に直結するほど大切なことなのです。

■40、50代から始まる奥歯トラブル

奥歯は食べ物を噛み砕いたり、すり潰したりするなど多くの役割を担うため、
前歯に比べその負担は大きくなっています。

またその役割から1本1本にかかる力がとても大きく、
例えばものを噛むときには自分の体重と同じくらいの力がかけられます。

さらに歯ブラシが届きにくいため手入れがおろそかになりがち。
歯垢が残ってしまうことが多いので、
虫歯や歯周病などのトラブルが目立つようになるのです。

このような理由から、
50代では6割程度の人が虫歯や歯周病で歯を失った経験があるといいます。

とくに奥歯であるケースが多く、
平均して前歯よりも10年以上早く抜け落ちてしまうといわれます。

歯の平均寿命は約50~65年ですが1番寿命が短い第二大臼歯(一番奥の歯)の場合、
10歳で生えたとするとまだまだ体は元気な60代で失ってしまうということに…。

専門家は長年使うことで歯に勤続疲労が起き、虫歯や歯周病につながると話します。

勤続疲労の一つは長年そしゃくを繰り返してきた負担で歯根にひびが入ったり折れたりするなどして、ダメージを受けやすくなることです。

またかつて治療した治療痕もリスクになってきます。
中高年になると詰め物や被せものなど、過去に歯の治療を経験した人も多くなるでしょう。
しかし時間が経ってしまうと治療痕の隙間から虫歯菌が入り込んでしまい、
新たな虫歯を招いてしまう危険性が高まってしまいます。

さらに、年齢を重ねると罹患しやすい歯周病も歯を失う大きな原因になります。

■奥歯トラブルがもたらす影響

歯の勤続疲労を放置してケアしないと、
奥歯はいずれ抜け落ちるか虫歯による抜歯を余儀なくされます。

奥歯は噛み合わせに影響があるため、
1本失うとそのバランスを大きく崩すことになります。

横の歯が抜けた歯の方に傾いたり、
上の歯が下に伸びたりして噛み合わせがバラバラになってしまうのです。

そうなってしまうと早急に対策をしなければならないのですが、
もしその後欠損した歯を放置するとどのような不具合が生じるのでしょうか?

他にも顎関節症の誘発や、唾液の減少でさらに虫歯になりやすくなるなど、
奥歯の欠損は多くのトラブルを引き起こします。

さらに奥歯だけに留まらない問題が多くあることも知っておいてほしいと
専門家は話します。

■勤続疲労のケア

虫歯や抜歯後の対策については近年新たな治療法が登場しています。

例えば、抜いた歯の代わりになる人口の歯を両隣の歯を土台にして支えるブリッジ。
かつては金属製が多くみられましたが、最近は樹脂製のものが採用されています。
自然な噛み合わせになる上、金属製より歯を削る量が少なくて済むのです。

また虫歯だけ除去する薬を使い、
できるだけ歯を削らないようにして寿命を可能な限り伸ばす治療法が広まっています。

それ以外にも日頃からのセルフケアも大切です。

通常の歯磨きに加え、歯間ブラシやフロスを使用しできるだけ虫歯の原因になる歯垢を
残さないよう磨くことはもちろん、歯科に通い自分では落としきれない汚れを
定期的に落としてもらうことも有効でしょう。

もし虫歯が見つかっても、定期的に通っていればその治療も軽微なもので済むメリットが
あります。

奥歯の状態をしっかり良好に保つことは、生活全体の質を上げることにもつながります。
たかが歯…と思わずしっかりケアして、これからの人生も元気に明るく健康的に
過ごしていきましょう!

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