【終活】血液1滴でがん・認知症を早期発見

わずか1滴の血液でがんや認知症に罹患しているかどうか分かったら…
こんな画期的が技術が現実になりました。

血液に含まれる病気特有の物質を検知する技術が急速に発達し、
病気の初期段階から発見できるようになってきたのです。

この技術が普及すれば、今までは難しかった早期の発見・治療はもちろん、
健康診断のハードルも大きく下がるでしょう。

一見メリットだらけに感じますが、分かりすぎてしまうことの
デメリットも知っておかなければなりません。

今回はそんなメリットデメリット合わせて、今注目の最新の分析技術について
深堀していきます。

■99%の精度でがん診断ができる技術

わずか1滴の血液でがんにかかっているのかどうかが分かる技術が開発され、
今年から実証試験が始まります。

今までのがん検診は「時間や手間がかかる」「痛そう」などという
あまり良くないイメージがありましたが、この診断技術は、わずか1滴の血液があれば
2時間ほどで罹患しているかどうかが分かるのです。

例えば前立腺がん。
16年には患者数が約9万人と男性では胃がんに次いで多いがんですが、
その検査方法は患者にとって大きな負担になっています。

検診で前立腺がんが疑わしいと判定されると、前立腺に針を刺して組織を採取し
詳しく調べていきます。

この検査は入院する必要があるうえ痛みも伴いますが、
実際にがんが見つかる比率は約2割程度。

残りの8割は前立腺肥大症などの別の病気や加齢の影響によるものであったりし、
精度の向上が課題でした。

ところが今回開発された判定技術は、これまで解析が難しいとされてきた成分を
高い精度で分析することが可能になり、これまでの前立腺がんの検査精度の常識を
覆しました。

前立腺がんと前立腺肥大症の各30人の血液で性能を確かめたところ、
従来の検査では全員ががんの可能性ありと判定されましたが、
新技術ではなんと98%の精度で前立腺がんかどうか判別できたのです。

そのほか乳がんや大腸がんなど13種類について、
患者と健康な人を99%の精度でしかも2時間以内に見分けられたこの技術。

今年から臨床研究を始め、数年後の実用化を見込んでいます。

■認知症もわずかな血液で発見

2025年には高齢者の5人に1人が認知症を発症すると言われています。

がんと並んで認知症もわずかな血液で発見することができれば、まだ治療法が見つかっていないとはいえ、投薬などで進行を遅らせることは可能です。

18年に発表された技術は、脳内に蓄積したアルツハイマーの原因となるアミロイドベータの断片である「ペプチド」を質量分析で調べるものです。

3種類のペプチドが対象ですが、その比率からアミロイドベータの蓄積度合いを90%の
正確さで判定することが可能なうえ、かかる時間も3時間程度
と短いものです。

対して現行の認知症検査で主流である、脳の断層撮影画像や脳脊髄液の分析
といった方法は費用も時間も多くかかってしまいます。

そのため簡単正確に判定可能な血液検査が確立されれば、
認知症の早期発見方法として大変有効な検査手段になることは間違いありません。

現在2〜3年以内の実用化に向けて研究ブループは製薬会社と検査キットの開発を
進めています。

認知症治療の研究開発も進む中で、早期診断が簡単にできるようになる意味は
非常に大きいと専門家も期待を寄せています。

■高精度検査のメリットとデメリット

血液だけで手軽にそして正確にがんや認知症の有無が分かったら、
高額な装置を使って放射線を照射するような検査も減らせるでしょう。

特にがんの早期発見は命に直接関わってくるので、この検査がいつ実用化されるのか
注目が集まります。

ただ現段階では13種類のがんを網羅的に検出することしかできないので、
どの臓器ががんを患っているのか特定するためには画像診断などで
確認していかなければなりません。

精度が高いためステージ0のがんを検知したとすると、それが見つかるまで
多くの検査を重ねる必要がありますし、発見までの患者本人の精神的負担は
決して小さくはないでしょう。

また、万が一がんではない人にがんであるとの検査結果が出てしまったら、
それは大きな問題になってしまいます。

このように実用化にはまだ課題は多いですが、遠くない未来この技術ががんや認知症治療を大きく変えてくれるきっかけになることは間違いありません。

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