【終活】定年後のセカンドステージ②

定年後の生きがいとして、前回はボランティアについてお話させていただきました。
今回は、観光ボランティアガイドについて気をつけるポイントなどを確認していきましょう。

■ガイドボランティアのポイント

2018年1月から通訳案内士法が改正され、無資格でも有償で通訳業務ができるようになりましたが、独学で得た知識ではなかなか人に伝えることは難しいものです。
各自治体ではガイドボランティアを目指す人たちのための「養成講座」を開講しています。どなたでも受講することができますので、まず講座でガイドの知識を得てからボランティアに参加することをオススメします。

東京都文京区の観光ガイドNさん(72)は、街歩きの面白さに魅せられ、複数の観光施設ガイドを掛け持ちしています。
区内をくまなく歩くと地形は起伏に富み、坂が100以上あることがわかったNさんは探究心に火が付き、図書館で関連文献を読みあさり貪欲に知識を吸収。区の養成講座を受けガイドボランティアになりました。
「ガイドの醍醐味は、自分が感銘を受けたことを伝えて相手を感動を共有すること、新しい発見に目を輝かせてくれたらこんなに嬉しいことはない」と自分の経験や学んだ知識を教える喜びに生きがいを感じています。

ただガイドは、史跡を案内するだけではなくテーマによってコースを決めたり、時間配分を考えたりと柔軟さや総合的な判断も必要となってきます。
さらに人前で堂々と解説する度胸や相手にわかりやすく伝える話術も求められます。
これからガイドを目指す方は、自分に適性があるかどうか見極めることも大事ですね。

■得意を生かしてご案内

昨年1年間の訪問外国人旅行者は過去最高の約2870万人。前年比19.3%増を記録。年々増え続ける外国人旅行者や2020年東京オリンピックに向け“おもてなし”を充実させる動きが増えてきています。

 

東京観光財団(同、新宿)が実施する東京シティガイド検定に合格した人たちの組織「TCGC」は、英語や史跡、グルメに分かれ観光客を案内します。
元電子機器の営業マンだったFさん(68)は退職後にガイドをしたいと思い、55歳で検定を受け好きな英語を生かそうと「TCGC」に入会しました。
人生経験が豊かなシニアガイドは「きめ細かく丁寧」と外国人旅行者から好評で、Fさんも「偏見を持たないよう心がけている」と細心の注意を払いながら“おもてなし”に力を入れています。
また、本格的な英語が苦手でも簡単な英語で道案内するガイドもあります。東京都が設ける観光ボランティア「街なか観光案内」は新宿や上野など都内4カ所で道に迷う外国人を案内するボランティア活動を行っています。
元銀行マンのIさん(68)は3年前からこの活動に参加し「自分の拙い英語でも人の役に立てて嬉しい、もてなしたいという気持ちがあれば必ず相手に通じる」と生き生きとセカンドステージを謳歌しています。

■シニアの活動の場

リタイア世代が現役時代のものづくりや営業といった技術、経験を生かしながら社会貢献できる場はまだ少ないのが現状です。
前回お話した出身企業のボランティア活動でも、OB会を結成する企業は増えつつありますが、まだこれからという段階です。
企業の社会的責任が問われる中、企業自身が育ててきた人材との関係を断ち切るのではなく、活動の場を提供するだけで企業の評価を高めOBにもやさしい会社と現役社員は受け止め、士気が上がることは間違いありません。
このように、シニアが活躍する場が増えていくことで、若者に安心を与え、シニアが生きがいを見つけてイキイキと過ごしやすいセカンドステージを迎えることができます。

■終活で楽しく過ごす

「ボランティアまで踏み込む勇気がない」という方もいると思います。
リガーズサービスはそんな方にも楽しく過ごしていただくご提案として「思い出整理」をオススメいたします。
リガーズサービス内にあります【リコレクト】は思い出の写真やビデオテープ・8mmテープなどをDVD化するサービスです。
押入れの中に古いアルバムなど眠っていませんか?
アルバムに収まりきらない写真やご先祖様の写真など色褪せる前に整理しDVD化することで、後世に伝えることができます。
さらに、写真を整理するのはとても面倒で時間がかかるものです。
定年後の時間をゆっくりと過ごし、思い出に浸りながら生前整理を楽しんでみませんか?
もしかしたら、思い出の中に生きがいとなるヒントが隠れているかもしれません。

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リガーズサービスのコラムについて
リガーズサービスのコラムでは、医療や福利厚生、
より良いシニアライフの考察に役立つ情報を幅広いジャンルからピックアップして配信します。
エンディングノートや遺言をつくることだけが終活ではありません。
終活とは成熟した大人がこれからの人生をどのように楽しみ、次の世代に何を託すのかを決める作業です。
何かを決めるということは大変な作業ですが、
それだけにその決断は大切なヒトへのやさしさや愛情になるのではないでしょうか。
リガーズサービスのコラムが、あなたの充実した終活のお役に立てれば幸いです。

 

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