【終活】長生きは当たり前?増える100歳以上の高齢者

現代は昔と比べ、生活環境や食、医療が格段に良くなり、
長寿の高齢者が増加傾向にあります。
そこで、実際にどれほどの高齢者がいるのか、またその背景を見てみましょう。

100歳以上が6万人以上!?以外と知られていないご長寿様の人口


出典:厚生労働省

厚生労働省が2017年9月に発表した高齢者調査で、
100歳以上の高齢者が全国で6万7824人に上り、
20年間でなんと約6.7倍も増えたことが分かり、過去最多の記録となりました。
調査が始まった1963年時点では、100歳以上の高齢者は全国でわずか153人でしたが
その後年々増えつづけています。
そのうちの約9割近くが女性ということです。
ちなみに、人口10万人当たりの100歳以上の人口の割合いが最も多い都道府県は、
5年連続で島根県。その数97.54人でした。
逆に、最も少ないのは埼玉で32.09人でした。

さらに日本では、長寿の高齢者が増えているだけでなく、
平均寿命そのものも伸びているようです。
世界の平均寿命は71歳。それに対して日本は男性は80.75歳、女性は86.99歳と、
男女ともに日本人がとても長生きであることが分かります。
しかし昔の日本の平均寿命は50歳にも届かず、
今から100年前はなんと30歳台で亡くなる方が多かったのですが、
1947年にはようやく平均寿命が50歳台となり、
1960年に入り女性の平均寿命が70歳台へと到達しました。
1975年には男性も平均寿命が70歳台になり女性に追いつき、
それから高度経済成長とともに、長寿化が進んでいます。

その長寿化した理由については、戦時中は穀物を中心とした食生活だったものが、
戦後には動物性食品に変わったことで食生活の質が向上したという点や、
医療技術の進歩や医療サービスが向上した点が挙げられます。

寿命が延びるのはとても喜ばしいことです!
しかし、その反面、新たな問題にも直面しています。

寿命が延びることによって増加していく病気とは?

問題のひとつは、このコラムでも多く取り上げて来た「認知症」。
2015年には525万人の認知症患者がいたことが厚生労働省の調査で明らかになり、
さらに2025年には患者が約700万人を突破すると言われているのです。

また平均寿命が伸びることにより、糖尿病にかかる人の割合も増加傾向にあります。
こちらはいわゆる生活習慣病と呼ばれているものです。
糖尿病は遺伝も原因とされていますが、
運動不足や食生活の乱れ、ストレス、タバコ、過度の飲酒なども発症に関わっているようです。

昔は「贅沢病」とも呼ばれていた生活習慣病ですが、それは偏りすぎた食生活にも原因があるので、
健康に過ごしていくためにも、今一度、自分の食生活を見直すことが大切です。

 

自分の身体と向き合い、健康に長生きを

 

これら2つの病気は長寿化になる前は少ない病気でした。
つまり、長生きするとともに多くの身体の不具合が発症し、病気にかかりやすくなったのです。
そして個々人の病気の問題もありますが、
介護費用や医療費用などの金銭的・社会的な問題も出てきます。
その内容については別記事
「増え続ける高齢者医療費、誰がどのように負担する?」を参照してください。

医療の発達やさまざまな方面で豊かになることにより、
寿命が延びているのはとても喜ばしいことであり、望ましいことです。
しかし、それと同時に起きる問題に目を背けず、向き合わなければなりません。
終活世代の人々も、今後健康に長生きするためにも、
まずは自分の生活から見直してみましょう。

【関連記事】
「特別な病気ではなくなってきた認知症」
「増え続ける高齢者医療費、誰がどのように負担する?」
「健康寿命を延ばすために大切なこと」

 


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