【終活】中高年のおしゃれ

年を重ねても装いに関心を持ち続ける人が増えてきています。
60歳以上を対象とした内閣府の継続的な意識調査では、「おしゃれをしたい」と答える割合が69%と20年前(1998年)より20ポイント上昇しています。
「おしゃれ」は服装だけではなく、シニア世代の女性はお化粧をすることにもこだわりをみせています。
こうしたシニア世代の「おしゃれ」に目線を向けることで見えてきた、健康寿命との関わりについてお話していきたいと思います。

■60代は黄金期

シニア世代の「おしゃれ」について、60代女性向けファッション誌編集部の神下敬子さんによると、日本が豊かになった時代に青春を送った現在の60代は、若い頃から自分らしいおしゃれを志向していましたが、現役時代は周囲の目を意識して控えていました。
しかし子育てが一段落したことや退職により自由におしゃれを楽しもうという人が増えてきているといいます。
中高年で足や腰の痛みを抱えている人は多く、特に足にトラブルがあると好きな靴が履けなくなってしまいます。
そうならないためにも、早い段階から足のケアを始めたり「おしゃれ」を意識することで気持ちが前向きになり、外出の機会が増えるなど、健康寿命を延ばす効果につながります。
「おしゃれ」に縁の薄い男性は、組織と離れた付き合いを持ち、見た目でも共感し合える仲間を持つことで、「おしゃれ」に意識を持ち始め健康志向へとつながるきっかけとなります。

■おしゃれのキーワード

「おしゃれ」を楽しんでいる中高年の方たちは、どんなことに気を配っているのでしょう。
「おしゃれ」を続けるポイントをご紹介します。

おしゃれのキーワードはそれぞれ違いますが、個々に楽しむポイントがあり、おしゃれをすることで日常の生活に気をつけたり、友人との会話や外に出かける楽しみが増え、結果健康寿命を延ばすことにつながっています。

■美容ボランティア

おしゃれは何も服だけではありません。
高齢者らに化粧を施す美容ボランティアの存在をご存じでしょうか。
NPO法人「プラチナ美容塾」は2014年に設立された美容ボランティア団体です。
東京都港区にある高齢者や障がい者施設で、美容ボランティアを定期的に実施するほかに、外見年齢を若く見せる化粧法やアロマ・色などを学ぶ講座などを開催しています。

「プラチナ美容塾」は昨年(2017年)11月中旬にデイサービス施設を訪れ、通所者の中の希望者にメークやマニキュア、男性にはハンドマッサージなど美容に関するボランティアを行いました。
「普段はお化粧しないけど、やってもらうとウキウキする。帰り道が楽しみ」と通所者に大変喜ばれたそうです。
外見がよくなれば、外出して誰かと会いたいと思うようになり、それが健康寿命を延ばすきっかけとなります。

施設では化粧をするだけではなく、コミュニケーションも重視してます。
「触れてもいいですか」と尋ね、穏やかに手をさすったりしながら話に耳を傾け会話します。
そうやって心をほぐしていくのも美容なのだと「プラチナ美容塾」理事長の伊藤さんは言います。
「きれいになったね」「かっこいいじゃない」とそんな褒め言葉に心が弾むのは、どの年齢になっても変わらないことです。

■セカンドステージの楽しみ方

これから迎えるセカンドステージの楽しみ方は様々です。
今回紹介したファッションや美容はいくつになっても楽しめるほか、身近なところからはじめていくことができるのが良いところです。
自分の個性を活かし、楽しみながら「おしゃれ」をすることで心も明るく元気になり健康寿命を延ばす効果につながることでしょう。

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リガーズサービスのコラムでは、医療や福利厚生、
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エンディングノートや遺言をつくることだけが終活ではありません。
終活とは成熟した大人がこれからの人生をどのように楽しみ、次の世代に何を託すのかを決める作業です。
何かを決めるということは大変な作業ですが、
それだけにその決断は大切なヒトへのやさしさや愛情になるのではないでしょうか。
リガーズサービスのコラムが、あなたの充実した終活のお役に立てれば幸いです。

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