【終活】5人に1人が認知症の時代に…その時あなたは?家族は?

高齢者自身や高齢者と暮らす家族にとって恐ろしい病気、「認知症」。

認知症は、脳の細胞が死んでしまったり働きが悪くなることで、
さまざまな障害が起こってしまう状態。
単なる「老化によるもの忘れ」ではなく、日常生活に支障をきたすほどの症状を伴った症候群です。

厚生労働省によると、平成24年に462万人だった認知症高齢者は、
平成37年には約700万人まで増加する見込みです。その間、たったの13年。
この数字はなんと、65歳以上の「5人に1人」にあたります。

自分自身が認知症にかからなくても、家族や身近な人が認知症になる可能性が大いに出てくるのです。

 

認知症の種類

認知症の種類にはアルツハイマー型認知症を含め、主に4つの種類があります。

● 認知症の半分以上を占める「アルツハイマー型認知症」
● まだら認知症になる確率が高い「脳血管型認知症」
● 幻視や誤認妄想が見られる「レビー小体型認知症」
● 同じ行動を繰り返したり、食事に異常が見られる「前頭側頭型認知症」

認知症の種類により起こる症状や対処に違いがあるため、
それぞれの種類の違いを理解し、適切な対応のための知識を身につけておくことがとても大切です。

 

認知症対策の国家戦略「新オレンジプラン」とは?

政府は平成27年1月より認知症対策の総合戦略として、
「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(新オレンジプラン)」を打ち出しました。

厚生労働省が平成25年度から進めていた「認知症施策推進5カ年計画(オレンジプラン)」に代わるものとして、
認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で
自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指しています。

認知症への正しい知識の普及・啓発活動、医療・介護等の提供、
若年性認知症施策の強化、介護者の支援などに加え、
やさしい地域づくりの推進や、認知症の予防や治療などの研究会活を進めます。

また、自身で出来る範囲で認知症の方やその家族を支える「認知症サポーター」の数を、
平成29年度末に800万人まで増やすよう目標を引き上げました。

「認知症サポーター」は、認知症の基礎知識を学ぶ「認知症サポーター講座」を受講・修了すると取得することができます。
詳しくは、認知症サポーターキャラバンのWebサイトか、各自治体などにお問い合わせください。

 

自分が今の自分でなくなる認知症は、リアルにはなかなか想像できないものです。

しかし認知症になる原因が具体的に解明されていない現在、自分がそうならないという保証がないことも現実です。

終活はあらゆるケースを想定して、取り組む作業です。あなたに残されている時間は無限ではありません。大切なヒトに伝えたい想いや次世代に託したい想いを何らかのカタチでしっかり残すことが大切です。

 

■認知症サポーターキャラバン
http://www.caravanmate.com/(外部サイト)

 


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エンディングノートや遺言をつくることが終活ではありません、終活とは成熟した大人がこれからの人生をどのように楽しみ、次の世代に何を託すのかを決める作業です。

何かを決めるということは大変な作業ですが、それだけにその決断は大切なヒトへのやさしさや愛情になるのではないでしょうか。

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