【終活】やめるかどうかは自分で決める時代

「今日までお疲れ様でした」部下から花束を渡され、「気を使わせてすまないな」
とか言って、前日に送別会は終わらせているので寄り道もせず帰宅。
家に着くと「あなたお疲れ様」としみじみと晩酌。
私の勝手な定年退職のイメージですが、実際はどんなものなのでしょう。

世界的に見れば定年という制度は、必ずしも一般的なものではないそうです。
アメリカでは1970年代までは65歳での定年退職が一般的だったそうですが、
1986年に「年齢を理由にすることは、不当な労働条件の制約」だとして、
定年制度が廃止されました。

今から34年も前の事です、個人主義アメリカの面目躍如ですね。
イギリスでも9年前までは、65歳での定年が一般的に行われていましたが、
2011年に定年を理由とした解雇を禁止にしました。
カナダやオーストラリアなども同様に、定年が存在しないそうです。

アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアなどとは逆に、
定年延長の傾向にあるのが日本と欧州。

年金の支給開始年齢引き上げに伴い、定年延長を図っているようです。
ちなみにオランダは66歳、スウェーデンは68歳など、
日本よりも高く定年の年齢を設定
しています。

ではアジア諸国はどうなっているのでしょう。
最近まで労働人口の増加が続いた中国やタイなどは、
日本でも主流の60歳定年が一般的となっているようです。

アメリカやイギリスのように定年制度が無い方が生きやすいのか、
ゴールを定められた方が生きやすいのか、人それぞれというところはありますが、
先進国の矜持として、一律的な制度よりは柔軟性のあるルールにして欲しいですね。
黒柳徹子さんなんて87歳でも現役バリバリ。彼女が60歳定年だったら、
27年前に“徹子の部屋”が終わってるってことですから(笑)。
まぁ彼女はサラリーマンじゃありませんけどね。

さて、いずれにせよ、日本人は定年制度など関係なく、よく働くようです。
2018年のデータでは、65歳以上の働いている人の割合は、
日本は24.7%で、アメリカの19.6%やイギリスの10.6%より大きく上回っています。
定年が無い国よりもよく働く、定年がある国日本。
再雇用制度の充実や年金の減額をアルバイトなどで穴埋めしようとする頑張るシニアが
多いようです。

ただその根底には、「仕事は単にお金を稼ぐ手段ではなく、
人や社会とのつながりを得るもの」という考えがあるようです。
リタイアした後、趣味やボランティアに打ち込める人はスマートですが、
仕事が生き甲斐という人も多いのでは?
目の前の事にコツコツ取組んできた人は、コツコツのプロフェッショナルです。
先を見る人、中間を見る人、目の前だけを見る人。
誰が欠けても社会のバランスは崩れてしまいます。
60超えたら自由人を自認して、セカンドライフを大いに楽しみましょう。

 

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終活とは成熟した大人がこれからの人生をどのように楽しみ、次の世代に何を託すのかを決める作業です。
何かを決めるということは大変な作業ですが、
それだけにその決断は大切なヒトへのやさしさや愛情になるのではないでしょうか。
リガーズサービスのコラムが、あなたの充実した終活のお役に立てれば幸いです。

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