前回、日本人の平均寿命が過去最高を更新したとお伝えしましたが、今回は人口についての話題。
総務省の発表によると、2020年1月1日時点の日本人は1億2427万1318人と
前年よりも50万5046人減少したそうです。
しかも減少幅は1968年の調査スタート以来最大で、11年連続。
外国人は7.5%増えて、過去最多の286万6715人になりましたが、
いわゆる生産年齢人口(15~64歳)は日本人全体の59.3%と3年連続で60%を下回り、
過去最低を更新しました。なんだか寂しい話です。
今後も日本が経済成長を続けるためには、普通なら定年を迎える方々に
そのまま働き続けていただく必要があります。
それには高齢者が働きやすい環境の整備が早急の課題です。
働き方改革は、なにも若者だけの問題ではないのです。
高齢者が「仕方がない、働いてやろうか」と思える仕組みづくりが必要です。
死亡者と出生数の差「自然減」が、51万1998人で減少幅が過去最多になったそうです。
人口だけが豊かさを測るバロメーターではありませんが、危機感を持ち、
なんとか改善策を講じなければ取り返しがつかないことにもなりかねません。
都道府県別に見ると、日本人が前年に比べて増えたのは、東京・神奈川・沖縄のたった3都県。
特に東京の場合は0.22%増の30,831人の増加となっています。
その他の道府県は全て減少。新型コロナでも問題になりましたが、東京一極集中は日本の弱点です。
早急な地方への機能分散が求められます。
外国人に目をやると、島根県を除く46都道府県で増加しました。最も外国人が多いのは、やはり東京。
57万7329人で東京都全体の約4%を占めています。
増加数の上位は東京都、愛知県、大阪府の順番で、都市部に集中しています。
人口減少、それに伴う生産年齢人口の減少。
このまま行けば日本が弱体化してしまうのでは……。
なんだか暗い未来予想ですが、ここでも救世主となるのが、高齢者と若者ではないでしょうか。
あの石原慎太郎さんが著書「老いてこそ生き甲斐」で語っています。
人間の価値とは「他の人とは違う」ことにあるからこそ、それぞれの感性に従って
「老いてからの生き甲斐を開発しなくてはなりません」と。
さらに「老いを無視する強い意志」を説いています。
高齢者が新しい生き甲斐を発見・開発し、活躍し続けることで、
若者たちは負けじと刺激を受け、新しい日本のカタチを築こうとします。
どんな時代になろうとも、先人の背中を見て後人は歩むのです。
経験や成熟度などお構いなしで、ファーストペンギンになれる高齢者ってカッコイイと思います。
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