がんはさまざまな要因で発症すると考えられており、日本人男性の3人に2人、そして女性の2人に1人は生涯でがんになるといいます。
しかし食生活や運動など、日頃の生活習慣の見直しで予防できるケースが多いことも分かっているのです。
決して他人事ではありませんが、どんな病気なのか知っておくことでその発症確率を下げることもできます。
今回は日本人にとって身近な病気である、がんについて深堀していきます。
■日本のがん検診受診率は低い
がん大国と呼ばれる日本ですが、がん検診受診率は先進国の中でも最低水準といわれています。
例えば、子宮頸がんと乳がんの検診受診率はアメリカでは8割以上が受診しているのに対し、日本では4割程度にとどまっています。
では、なぜ日本人のがん検診受診率は低いのでしょう?
その主な理由として、受診する時間がない、健康に自信があるから検診の必要性を感じない、がんであると分かるのが怖いから…などなど。
どの理由もとてもよく分かります。
しかし、がんは虫歯と同じで放っておけば治る病気ではありません。
もしがんを発症しているのであれば、できるだけ早く治療する必要があります。
がんは早期に発見できれば9割近くは治る病気になりつつあるといわれ、特に進行が遅いがんなら、その期間も長いため早期発見は簡単です。
自覚症状が出る前に定期検診を受けることは、がん対策においてとても有効な手段なのです。
■生活習慣を見直して、がんを予防する
日本人のがんの発症要因として、生活習慣の悪化が大きな割合を占めています。
国立がんセンターは、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」の5つの生活習慣に気をつけて生活している人とそうでない人で、がんの発症リスクについての調査を実施しました。
その結果、生活習慣に気をつけることでそのリスクを大幅に減らせることが分かったのです。
ではその5つの生活習慣とがん予防について詳しくみていきましょう。
■がん予防対策をしっかりとろう
がん対策においては、かかってからの治療より、かからないための予防対策の方が重要になります。
がんは遺伝的な要因が大きいと言われたりもしますが、実は遺伝によるがんの発症確率は5%と低く、むしろ生活習慣や早期発見できないことの方が、よほどそのリスクを押し上げているのです。
がん大国とも呼ばれる日本ですが、発症リスクへの備えが他国に比べまだまだ不十分であることがそう呼ばれる原因です。
定期的な検診や生活習慣の改善でがんのリスクを下げ、がんに怯えない人生を送っていきたいですね。
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