【終活】人生100年

人生100年時代と言われる近年、100歳以上の人口が急増しています。
その9割近くは女性というデータが出ていますが、男性に比べ生涯賃金や年金額が低い傾向にある女性は、経済的に長生きリスクを背負っています。
今回は、長生きする高齢女性の現状と生活についてお話したいと思います。

■増える高齢女性の現状と未来

現在65歳以上の高齢女性は全人口の15%程度。
2050年には21%を占めると考えられていて、21世紀半ばには5人に1人が高齢女性となります。

昨年(2018年)の調査では15〜64歳の女性就業率は過去最高を記録してますが、男性と同様の昇進や昇給は未だ困難なままです。
生活のために働く高齢者は今後増えていくと思われますが、65歳以上の就業率は男性の31.8%に対し女性は16.3%ととどまっています。(2017年労働力調査速報)

財政難で年金の支給開始年齢が引き上げられる今、政府は「人生100年時代」と銘打って高齢者の雇用を促進しています。
しかし高度成長期に専業主婦やパートタイマーになることを期待されてきた女性たちは、勤務経験が乏しく働くことを望んでも厳しいのが現状です。
これまで専業主婦として生きてきた女性が高齢期を迎えてから仕事を探すのは非常に困難なうえ、厚生年金の支給開始年齢が引き上げられれば、高齢女性が貧困に陥ることが懸念されます。
さらに、現行の社会保障制度も家族の支えを前提として考えられているため、妻は夫の扶養に入り夫の死後は子どもの世話になる女性が多いと想定されていました。
65歳以上の高齢者がいる世帯の半数程度が孫を含む三世代で暮らしていた30年前はそれでも問題がなかったかもしれませんが、今では単身高齢世帯が増えそのうちの7割近くが女性では保障が間に合っていないことも貧困につながる原因となります。

■早めの社会参加で経済的に余裕を

高齢女性の貧困を避けるためには50〜60代に積極的に就労するなど、経済的備えをする必要があります。
とはいえ今まで専業主婦だった女性が中高年から新しい仕事を始めるのは困難です。
問題をクリアするのであれば、家事や子育ての経験を活かせる仕事を探したり、高齢者施設などで有償ボランティアをしたりするなど、少しずつ社会参加していくことをオススメします。
家事や育児、介護に関わる仕事などを通じて「サービス提供者」の立場に立つことで将来自身がサービスを受ける側になった時の抵抗感や心理的な障壁を減らすことも期待できます。

さらに、今後高齢期に子どもに先立たれる可能性があります。
平均寿命は男性で80.98歳、女性87.14歳(2016年)と年々伸び続けていますが、人口動態調査で5歳刻みでの年齢別死亡年数をみると、男性では80〜84歳に女性では90〜94歳にピークの山となっています。
平均寿命よりさらに高年齢での死亡年数が最も多いにもかかわらず、60代〜70代で死亡する人も多いようで、例えば100歳を超えた母親の70代の子どもが、ガンなどの病気で母親よりも先に亡くなるケースが増える可能性があります。

このように子どもに先立たれ、長い老後の支えになるのは「家族以外の他人」という例も増えていくかもしれません。
そんな時外部サービスを上手に使うなどして、他人の力を少しずつ借りながら生活する習慣をつくっていけるよう、早めの社会参加などで生活に心と経済的な余裕が持てるようにしてみて下さい。

■2050年に向けて

2050年には100歳以上の人は50万人を超えると言われています。

そのためテクノロジーの進化やネットワークなどを活用し、人々が生涯現役の意識を持って働き続けられる社会を構築する必要があります。
例えば、自動運転技術は高齢者自身の運転の安全性を高めたり、新たな移動手段としても期待できます。
さらに建設や農業の現場での活用も進められています。
自動化で負荷が減ることにより、高齢者が参加し続けやすい社会を実現していくことが求められるでしょう。

100歳までの長い人生を謳歌するためにも、ご自身でできることを増やし有意義な時間を過ごせるよう早い段階から準備をしてみませんか。

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終活とは成熟した大人がこれからの人生をどのように楽しみ、次の世代に何を託すのかを決める作業です。
何かを決めるということは大変な作業ですが、
それだけにその決断は大切なヒトへのやさしさや愛情になるのではないでしょうか。
リガーズサービスのコラムが、あなたの充実した終活のお役に立てれば幸いです。

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